大切な人を亡くした方へ

『ごめんね』──後悔と共に生きるということ

「ごめんね」

今も心の中で、そうつぶやいていませんか。

大切な人を亡くしたあと、時間が経っても消えない後悔があります。

あの時、ああしていればよかった。

どうして、あの一言が言えなかったのだろう。

周囲から見れば、

「もう十分やった」

「仕方なかった」

そう言われることもあるかもしれません。

けれど、本人にしか分からない後悔は、誰かの言葉だけで消えるものではありません。

頭では分かっているのです。

現実的に難しかったこと、その時できる最善を選んだこと。

それでも、気づけば自分を責めてしまう。

そんな気持ちを抱えたまま、今日まで過ごしてきた人も多いのではないでしょうか。

この記事が、ほんの少しでも、「ごめんね」が胸から離れないまま生きている人の、呼吸を整えられる場所になりますように。

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なぜ、大切な人を亡くした後悔は消えないのか

大切な人を亡くしたあと、多くの人が同じように、自分を責めます。

「もっと何かできたんじゃないか」

「違う選択があったんじゃないか」

人は、取り戻せないものを前にすると、無意識のうちに「原因」や「責任」を探してしまいます。

その矢印が、いちばん近くにいる“自分”に向いてしまうことは、決して珍しいことではありません。

責任感が強い人ほど、愛情が深かった人ほど、「自分の責任だ」と思ってしまう。

けれど、その優しさが、あなた自身を傷つけ続けてしまうこともあります。

後悔が消えないのは、あなたが間違っていたからではなく、それだけ真剣に向き合ってきた証なのです。

「あの時こうすればよかった」と思い続けてしまう人へ

ある女性は、大切な家族を見送ったあと、ずっと同じ後悔を抱えていました。

病室で過ごしていた時間の中で、お父さんは何度か、ぽつりと言ったそうです。

「……家に帰りたい」

それは、強い口調でも、無理を言うような言葉でもありませんでした。

ただ静かに、本当に小さな声だったと言います。

彼女は、その言葉を聞きながら、何も言えずにいました。

体調のこと、判断の重さ、現実的な制限が、頭をよぎったからです。

「私がそばにいるから大丈夫だよ」

「一緒に帰ろう」

今なら、そんな言葉がいくつも浮かぶのに、あの時は、ただそばにいることしかできませんでした。

あとになって、何度も思ったそうです。

「こんな気持ちになるなら、あの時、帰らせてあげればよかった」

けれど、最期の時間に、お父さんは彼女に向かって「ありがとう」と言ってくれました。

その一言が、後悔だらけだった心の中で、今も小さな灯のように残っています。

最期の「ありがとう」が、今もあなたを支えている

すべての後悔が消えることは、きっとありません。

それでも、最期に交わした言葉や、何気ない表情、手を握ったときの感触が、今もあなたを支えていることがあります。

「ありがとう」という言葉は、何かを帳消しにする魔法ではありません。

けれど、想いが確かにつながっていたことを静かに教えてくれる言葉でもあります。

その記憶があるから、完全には立ち直れなくても、今日を生きる力になっている。

そんな人も少なくありません。

後悔が残る別れは、あなたが真剣に愛してきた証

大切な人を亡くしたあと、後悔のない別れなど、きっと存在しません

どれだけ考えて、どれだけ尽くしたとしても、

「もっと何かできたのではないか」

「別の選択があったのではないか」

そんな問いが、何度も心に浮かんでは消え、ふとした瞬間に胸を締めつけることがあります。

後悔は、時間が経てば自然に消えるものだと思われがちです。

けれど実際には、後悔は消えるというより、形を変えながら、静かにそこに在り続けるものなのかもしれません。

思い出す場面が変わったり、痛みの強さが揺れ動いたりしながら、それでも、完全になくなることはない。

後悔があるからといって、あなたの選択や、あなたの愛が否定されるわけではありません。

あの時のあなたは、あの時の状況の中で、必死に考え、迷い、できる限りのことをしようとしていました。

今になって浮かぶ言葉や後悔は、その後の時間を生き、悲しみを抱えながらここまで来たからこそ見えているものです。

過去の自分を、今の自分の視点だけで裁き続けなくてもいいのです。

まとめ

大切な人を亡くしたあと、後悔が残ることは、とても自然なことです。

どれだけ考えても、どれだけ尽くしたとしても、

「あれでよかった」

と言い切れる別れは、きっと多くはありません。

時間が経てば楽になると言われても、現実はそう簡単ではなく、ふとした瞬間に、あの時の場面がよみがえることもあります。

それは、立ち直れていないからではありません。

その人が、今も心の中にいるというだけのことかもしれません。

無理に整理しなくていい。

無理に意味を見つけなくていい。

涙が出る日があっても、後悔を抱えたままでも、生きていくことを選んでいい。

立ち止まりながらでも、今日を越えていくことはできます。

今、この文章を読み終えたあなたは、それだけで、十分です。

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この記事を書いた人

⚫︎中村はな⚫︎
メモリアルアドバイザー兼ライター

大切な方との思い出を形に残すお手伝いを専門とし、これまで1,000件以上のメモリアルグッズのコーディネートを手がけてきました。

ご遺族の心に寄り添った記事執筆を心がけ、メモリアルに関する執筆実績は500件以上。

グリーフケアを専門としているため、お客様の心情に配慮しながら丁寧な説明と提案が可能です。

大切な方との思い出を末永く心に刻むお手伝いをさせていただきます。