大切な人を亡くした方へ

大切な人を亡くしたあとも続く辛い気持ちに寄り添う

大切な人を亡くしてから、しばらく時間が経ったある日。

何でもない瞬間に、胸がぎゅっと締めつけられることがあります。

ふとよみがえる声。

思い出すしぐさ。

何気なくかけてもらっていた言葉。

亡くした直後は、ただ現実を受け止めることで精一杯だったのに、時間が経ってから、遅れるようにやってくる気づき。

「こんなにも、大事にされていたんだ」

その気づきは、あたたかさと同時に、とても辛い感情を連れて来ます。

「もっと感謝を伝えればよかった」

「もっと話しておけばよかった」

愛があったからこそ、後悔もまた、深く心に残るのです。

大切な人を亡くした悲しみは、時間では消えない

「時間が経てば楽になるよ」

「いつまでも引きずらないで」

そう言われた経験がある人も、少なくないでしょう。

けれど、大切な人を亡くした悲しみは、時間の経過だけで消えていくものではありません。

一見、普段通りに過ごせている日々の中で、突然、胸の奥が苦しくなる。

理由もなく涙が出る。

心のどこかが、ずっと空いたままのように感じる。

これは、”グリーフ(悲嘆)”と呼ばれる自然な反応です。

このように、大切な人を亡くしたあとに起こる悲しみや心身の反応は、とても自然なものです。

これらを理解し、無理に抑え込まずに向き合っていく考え方を、グリーフケアと呼びます。

グリーフケアでは、悲しみは「乗り越えるもの」ではなく、波のように、何度も行き来するものだと考えます。

落ち着いたと思ったら、また辛くなる。

前を向けていると思ったら、立ち止まってしまう。

それは弱さではなく、それだけその人が、あなたにとって大事な存在だった証です。

「大事だった」と、今になって気づくのは遅いのでしょうか

生きているときには、気づけなかったことがあります。

一緒にいるのが当たり前で、また会えると思っていて、いつかちゃんと伝えればいいと、どこかで思っていた。

だからこそ、亡くしたあとに、その人の存在の大きさに気づくのです。

それを

「遅すぎた」

「今さら気づいても意味がない」

そう責めてしまう人もいます。

けれど、グリーフケアでは、後悔や気づきは、愛があったからこそ生まれる感情だと捉えます。

本当にどうでもいい存在なら、こんなにも胸が痛むことはありません。

今になって気づいた「大事だった」という想いも、あなたとその人との関係が、今も続いている証なのです。

大切な人を亡くしたあと、心の居場所を失ってしまう理由

大切な人は、安心できる存在であり、自分を理解してくれる人であり、心のよりどころだったはずです。

その人を亡くすということは、単に「会えなくなる」だけではありません。

悩んだとき、迷ったとき、弱音を吐きたいとき。

そうした瞬間に、もうそこにその人がいないという現実が、何度も突きつけられます。

この感覚は、時間が経っても簡単には消えません。

だからこそ、グリーフケアでは、悲しみを消そうとするのではなく、悲しみと一緒に生きていくことを大切にします。

手元供養という選択肢

「供養」と聞くと、お墓や仏壇を思い浮かべる人が多いかもしれません。

それも、もちろん大切な形です。

けれど近年、「手元供養」という選択肢を選ぶ人が増えています。

手元供養とは、遺骨や思い出の一部を、身近な場所で大切に供養すること。

いつも身につけたり、ふと目に入る場所に置いたり、手を伸ばせば触れられる距離に置くことで、亡くした人とのつながりを感じられる供養の形です。

これは、「忘れないため」ではありません。

今も関係が続いていると感じるための、ひとつの方法です。

グリーフケアの視点で見る、手元供養のメリット

手元供養は、グリーフケアの観点から見ても、心を支える力を持っています。

ひとりじゃないと思える

辛い夜、不安が押し寄せるとき。

そばにその人を感じられることで、心が少し落ち着くことがあります。

想いを向ける場所がある

言葉にしなくてもいい。

心の中で話しかけるだけでもいい。

想いを向ける「先」があることは、感情を抱え込まずに済む助けになります。

無理に前向きにならなくていい

手元供養は、元気になるためのものではありません。

悲しいままでもいい。

立ち止まったままでもいい。

その状態を否定しないための存在です。

大事な人との関係が終わっていないと感じられる

亡くしたことで、関係が断ち切られたわけではありません。

形を変えて、今も続いている。

そう感じられることは、グリーフケアにおいて大きな支えになります。

体験談|大切な人を亡くしたあと、心が少し落ち着いたきっかけ

さくらさん(仮名・40代)は、大切な人を亡くしてから、日常を送っていても、ふとした瞬間に胸が苦しくなる日々が続いていたといいます。

仕事をしているときも、家で過ごしているときも、突然、理由もなく涙が出そうになる。

「ちゃんとしなきゃ」

「前を向かなきゃ」

そう思うほど、気持ちはどこか置き去りになっていく感覚があったそうです。

供養のことを考え始めたとき、お墓や仏壇という選択肢も思い浮かびました。

けれど、さくらさんは、もっと近くに感じられる形がいいと感じていました。

そこで知ったのが、手元供養という考え方でした。

「忘れるためではなく、一緒に生きていくための供養があると知って、少し気持ちが軽くなりました」

さくらさんが選んだのは、手元供養のひとつである遺骨ペンダントでした。

毎日身につけているわけではありません。

特別な日や、心が沈んだときに、そっと身につけることが多いそうです。

「身につけていると、『ひとりじゃない』と感じられる瞬間があります。

話しかけなくても、ただそばにいてくれるような感覚です」

悲しみが消えたわけではありません。

今でも、辛い日はあります。

それでも、遺骨ペンダントという手元供養を選んだことで、悲しみをひとりで抱え込まなくていいと思えるようになった。

それが、さくらさんにとって大きな変化でした。

グリーフケアに「正解」はありません

大切な人を亡くした悲しみの形は、人それぞれです。

泣く人もいれば、泣けない人もいます。

前に進める人もいれば、立ち止まり続ける人もいます。

どれも間違いではありません。

グリーフケアは、こうしなければならないというものではなく、自分の心に合った形を選ぶことです。

手元供養も、そのひとつの選択肢にすぎません。

大事なのは、あなた自身の気持ちを否定しないことです。

まとめ|あなたのペースで、あなたの形で

大切な人を亡くした悲しみは、簡単に消えるものではありません。

けれどそれは、それだけ深く、大事な存在だった証です。

無理に忘れなくていい。

無理に乗り越えなくていい。

悲しみを抱えたまま、生きていっていい。

もし今、辛い気持ちの置き場が見つからないなら、そっと寄り添う形が、どこかにあるかもしれません。

あなたの歩く道の中で、大切な人の愛が、今もあなたを支えていることを、どうか忘れないでください。

☘️忘れるためではなく、今も続いているつながりを感じるために。

TOWAMOは、あなたのペースに寄り添う手元供養を大切にしています。

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この記事を書いた人

⚫︎中村はな⚫︎
メモリアルアドバイザー兼ライター

大切な方との思い出を形に残すお手伝いを専門とし、これまで1,000件以上のメモリアルグッズのコーディネートを手がけてきました。

ご遺族の心に寄り添った記事執筆を心がけ、メモリアルに関する執筆実績は500件以上。

グリーフケアを専門としているため、お客様の心情に配慮しながら丁寧な説明と提案が可能です。

大切な方との思い出を末永く心に刻むお手伝いをさせていただきます。