ペットを亡くした方へペット向け手元供養について

「ずっとそばにいたい」ペットの手元供養とは?種類や始め方、注意点を解説

大切なペットとの別れは、想像以上に大きな悲しみを伴うものです。

できることなら、これからもずっとそばにいてほしい。そう感じる飼い主さんも多いのではないでしょうか。

そんな想いから近年選ばれているのが、「手元供養」という供養の形です。

従来のようにお墓に納骨するのではなく、遺骨や思い出の品を身近に置き、日々の暮らしの中で供養していく方法として注目されています。

私自身も、これまで4匹の愛犬を見送り、ずっとそばにいたいという気持ちから手元供養を選択しました。

この記事では、ペットの手元供養とは何かをはじめ、種類や始め方、注意点を解説します。

後悔のない供養のために、ぜひ参考にしてください。

ペットの手元供養とは

ペットの手元供養とは、遺骨や遺灰、思い出の品などを自宅や手元などで保管し、身近に感じながら供養する方法のことです。

一般的な供養では、霊園や納骨堂に遺骨を納めるケースが多いですが、手元供養では必ずしもそうする必要はありません。

自宅の一角に供養スペースを設けたり、アクセサリーとして身につけたりすることで、「これからも一緒に過ごしている」という感覚を大切にできます。

特に近年は、住環境の変化やライフスタイルの多様化により、こうした柔軟な供養の形を選ぶ人が増えていますよ。

ペットの手元供養が選ばれる理由

ペットの手元供養が選ばれる大きな理由は、「そばにいたい」という自然な感情によるものです。

長い年月を一緒に過ごした大切な存在だからこそ、できるだけ近くで感じていたいと思うのは、当然のことでしょう。

また、お墓や納骨に対する考え方も変化しています。

「他の動物と一緒に眠らせるのが不安」「まだ手放したくない」と感じる人にとって、自宅で供養できる選択肢は安心感につながることも少なくありません。

さらに、現実的な問題もあります。

住んでいる地域にもよりますが、通いやすい霊園・納骨堂は限られていますよね。

毎日お参りに行けるとは限らず、時間の経過とともに足が遠のいてしまう可能性も否定はできないのではないでしょうか。

私自身、1分1秒も離れたくないという気持ちに加え、大切な愛犬たちを見ず知らずの人が管理するお墓やお寺に預けることに大きな抵抗がありました。

もちろん、自分の性格から、いずれお墓参りに行く頻度が減ってしまうかもしれないという不安もあり、手元供養を選んだのです。

このように、気持ちと現実の両面から考えたとき、無理なく続けられる手元供養を選ぶ人が増えています。

ペットの手元供養の種類

ペットの手元供養に決まった形はありません。

さまざまな形があり、自分の気持ちに合わせて選ぶことができます。

ここでは、ペットの手元供養の種類について見ていきましょう。

骨壺

火葬後の遺骨をそのまま骨壺に納め、自宅で安置する方法です。

手元供養の中でも最もシンプルで、一般的な方法といえるでしょう。

最近では、インテリアになじむデザインの骨壺や、小型で自宅に置きやすいタイプの骨壺もたくさんあります。

写真やお花などと一緒に骨壺を置き、供養スペースを作る人が多く見られます。

アクセサリー(ペンダント、ネックレス、ブレスレット、指輪など)

遺骨の一部を専用のアクセサリーに納めて、身につける供養方法です。

外出時も一緒にいられるため、「いつでもそばに感じていたい」という人に選ばれています。

シンプルなデザインからジュエリータイプまで幅広く、自然に取り入れやすいのも特徴です。

私自身も、リビングに供養スペースを作っているほか、外出時は遺骨ペンダントを身につけ、いつも一緒にいられることが心の支えになっています。

私が使用している遺骨ペンダントの詳細はこちら

キーホルダー・チャーム

こちらも、遺骨の一部を専用のキーホルダーやチャームに納めて、持ち歩く供養方法です。

アクセサリーは身につけることが難しい場合もありますが、キーホルダーやチャームであればバッグや鍵などに付けられるため、場面を選ばず持ち歩けますね。

日常使いしやすく、無理のない形で取り入れられる点も魅力でしょう。

ペットの手元供養のメリットとデメリット

手元供養には、ペットを身近に感じられるという大きな魅力がありますが、あらかじめ知っておきたい注意点もあります。

どちらも理解したうえで、自分に合った供養の形を選ぶことが大切です。

手元供養のメリット

手元供養の最大のメリットは、いつでもペットをそばに感じられることです。

日常の中で自然に手を合わせたり、声をかけたりできることで、気持ちの整理につながる場合もあります。

また、霊園へ足を運ぶ必要がないため、時間や場所に縛られず供養を続けられるのも魅力でしょう。

さらに、分骨によって家族それぞれが手元で供養できるなど、柔軟に対応できるのもメリットのひとつです。

ペットの分骨についてはこちらもご覧ください

手元供養のデメリットと注意点

手元供養のデメリットは、自分が亡くなったあとの遺骨の扱いを事前に決めておく必要があることでしょう。

手元供養は自宅で行うため、引き継ぐ人がいなくてゴミとして処分されてしまったり、家族が扱いに困ってしまうことも少なくありません。

大切なペットがそんな扱いを受けるのは悲しいですよね。

そのため、あらかじめ納骨するかどうかを含めて今後の方針を決めておき、家族がいる場合は共有しておくと安心です。

私は、ペットと一緒に入れるお墓を用意して、自分が亡くなったときは一緒に納骨してもらう予定ですよ。

ペットの遺骨の扱いについてはこちらで解説しています

ペットの手元供養の始め方と手順

手元供養は特別な準備が必要なわけではありませんが、基本的な流れを知っておくと落ち着いて進めることができます。

ここでは、手元供養を始めるまでの手順を順番に見ていきましょう。

①個別火葬を選ぶ

手元供養を行うためには、遺骨を手元に残せる個別火葬を選ぶことが前提になります。

合同火葬の場合は遺骨が返却されません。ほかのペットと一緒に火葬されるため、後から遺骨を返してほしいといっても対応ができないのです。

そのため、葬儀の段階から個別火葬を選び、遺骨を手元に残せる方法を選択することが大切です。

葬儀の流れについてはこちらをご覧ください

②供養グッズを選ぶ

どのような形で供養するかを考え、骨壺や遺骨アクセサリーなどを選びましょう。

自宅に安置するのか、身につけるのかによって適した方法は異なります。

見た目の好みだけでなく、無理なく続けられるかどうかも考えて選んでくださいね。

③供養スペースを整える

自宅の中に、落ち着いて手を合わせられる場所を整えます。

棚の上やリビングの一角など、日常の中で供養できる場所を選ぶのがおすすめです。

骨壺を置く場所は、直射日光や湿気を避けた場所にしましょう。

④日々の供養を続ける

供養に決まった形はありませんが、声をかけたり、手を合わせたりと日々の供養を続けていきましょう。

無理に何かをしようとする必要はなく、自然に向き合える形で続けていくことが大切です。

ペットの手元供養でよくある質問

ここでは、ペットの手元供養でよくある質問について解説します。

Q1.遺骨をずっと自宅に置いていい?

A.遺骨を自宅に置いたまま供養を続けることに問題はありません。

無理に納骨する必要はなく、自分が納得できる形で手元供養を続けていきましょう。

ただし、将来的に遺骨をどうするかについては、あらかじめ考えておくと安心です。

Q2.分骨は良くない?

A.分骨は人でも一般的に行われている供養方法であり、特別なことではありません。

家族みんなが遺骨を手元に置くことで、それぞれの形で供養できます。

ペットもみんなのそばにいられて、喜んでいるでしょう。

ペットの手元供養は自分が納得できる形で大丈夫

ペットの手元供養には、骨壺として自宅で安置する方法や、遺骨アクセサリー、キーホルダーなど、さまざまな形があります。

手元供養に何が正しいというものはないため、自分の想いに合ったものを選びましょう

もちろん、私のように自宅での供養と遺骨ペンダントを組み合わせている人もたくさんいます。

手元供養は、大切な存在とのつながりを感じながら過ごすためのひとつの方法です。

自分が納得できる形で、その子との時間や想いを大切にしていきましょう。

この記事を書いた人

たかだ なつき(高田 菜月)

ペット専門ライター
ペット終活アドバイザー / 動物介護士 / メディカルトリマー / ペットフーディスト / ペット食育士1級 / ホリスティックケア・カウンセラー / 愛玩動物救命士 / ペットセーバー / CPD認定 Animal Behaviour and Psychology 修了 ほか
老犬のためのオンライン相談窓口「いぬのじかん」運営

これまで4匹の愛犬を、それぞれ異なる病気での闘病・介護の末に看取ってきました。

18歳まで寄り添った子を含め、すべて病死という現実に直面し、そのたびに「もっと何かできたのでは」という葛藤や、身を切られるような別れの痛みを経験しています。

ペットの専門家としてだけでなく、ひとりの飼い主として「その痛みを知る者」でありたい。そんな想いを込めて、あたたかな言葉を届けています。